宇都宮でインプロワークショップをしてきました

先週の金曜日から日曜日までの三日間、宇都宮でDE:RESとSAL-MANEのインプロ合宿をしてきました。もっちーとふたりでワークショップをして、インプロの幅を広げるにおいても深さを深めるにおいてもとっても豊かな時間になりました。

ワークショップはかなりバリエーション豊かにやったので感想はいろいろあるのだけど、個人的には「Give your partner a good time(相手にいい時間を与える)」というコンセプトの力強さと繊細さをすごく感じたことが印象に残っている。

相手にいい時間を与えあっている時のインプロはとにかく面白い。そこには即興でしか現れないような爆発的な力がある。しかし、何が相手にいい時間を与えるのかはすごく繊細。それは相手をよく見せようとすることかもしれないし、自分がやりたいことをやることかもしれないし、ただその場にいて反応することかもしれない。それは本当に分からない。

ただ、その中でも「正直である」ことの大事さはすごく感じた。自分を偽ってでも相手に合わせた方がいい時間を与えられるような気はするけれど、実際にはお互い苦しくなっていく。正直にやって、失敗して、そして学んでいくしかない。そういう姿自身が相手にいい時間を与えているなんてことも往々にしてある。

ルールやマニュアルにそってやる方がずっと簡単。相手に本当にいい時間を与えるのは難しい。でも、だからこそ価値がある。インプロはアートなのだと改めて思った。

1985年横浜生まれ。東京学芸大学に在学中、高尾隆研究室インプロゼミにてインプロ(即興演劇)を学ぶ。大学卒業後は100を超えるインプロ公演に出演するほか、全国各地において300回を超えるワークショップを開催している。2017年にはアメリカのサンフランシスコにあるインプロシアターBATSにてワークショップおよびショーケースに参加。またアメリカのインプロの本場であるシカゴにも行き、海外のインプロ文化にも触れる。 →Twitter