9月6日(水)インプロワークショップふりかえり

昨日はインプロワークショップでした!参加してくださったみなさま、どうもありがとうございました。

今回はキース・ジョンストンの基本的な考え方である「がんばらない」「たくさん失敗する」「相手にいい時間を与える」ということを丁寧に説明しながら進めていきました。内容としては新しいことをやるというよりも既にあるものを丁寧にシェアすることを心がけていましたが、その中で生まれるものに丁寧に向き合った結果新しい発見のある充実した時間となりました。

以下はワークショップのメモや個人的なふりかえりです。

どんな場所でも「がんばらない」でいられるために

がんばらない方が力を出すことができる。それはリラックスできる状態では比較的経験しやすい。しかし即興の舞台はとても刺激が多い場所。そういう場所でもがんばらないでいられることをインプロでは目指していく。

失敗を許すことができると失敗を楽しめる

人間には本来失敗を楽しめる感性があるらしい。ただしその失敗が許されているなら。失敗が許されない場所だったり、許される場所なのに自分自身がそれを許していないと失敗を楽しむことはできない。そういう自分に気づいて少しずつ変わっていく。

がんばらないことと相手にいい時間を与えることを両立させることは難しい

がんばらないでスポンテイニアス(自然発生的)でいる時はパートナーを置き去りにしやすい。反対に相手にいい時間を与えようとするとがんばって考え込んでしまいがち。それは学ぶ過程では仕方のないこと。しかし究極的にはひとつのもの。

インプロワークショップは来月も10月4日(水)に蔵前4273で行います。大事なことは毎回扱いつつ、同時に少しずつ変化も加えていきますので、今回いらっしゃった方もはじめての方もどうぞお越しください。今後ともどうぞよろしくお願いします。

1985年横浜生まれ。東京学芸大学に在学中、高尾隆研究室インプロゼミにてインプロ(即興演劇)を学ぶ。大学卒業後は100を超えるインプロ公演に出演するほか、全国各地において300回を超えるワークショップを開催している。2017年にはアメリカのサンフランシスコにあるインプロシアターBATSにてワークショップおよびショーケースに参加。またアメリカのインプロの本場であるシカゴにも行き、海外のインプロ文化にも触れる。 →Twitter