6月18日(日)ディレクションワークショップふりかえり

今日はディレクションワークショップでした!参加してくださったみなさま、どうもありがとうございました。

今回は「どうしたら人をスポンテイニアスにできるか?」を問いに共に探求しながら、「相手を楽しく困らせる」という方向にフォーカスしていきました。

以下はワークショップのメモや個人的なふりかえりです。

遊び心の天使サイドと悪魔サイド

遊び心を天使サイドと悪魔サイドに分けたとすると、天使サイドは協力することで、悪魔サイドはいたずらを仕掛けること。インプロ初心者は協力することから始めたほうが遊びやすいけれど、相手とのつながりがあればいたずらを仕掛けながら遊ぶこともできる。

「素早い意図」に気づく

さっと出てきたものがスポンテイニアスなものとは限らない。それは自発的なものではなく、「素早い意図」であることもある。出てきたアイデアの質を見るのではなく、アイデアが出される時の質を見る。そしてそれが意図によるものだと直感したら変えてみる。その結果もっとダメになることもあるけれど、本当に自分がやりたかったことに出会えることもある。

「よくできた感」はアテにならない

自分のインプロの「よくできた感」はアテにならない。それは素早い意図によってうまくこなせただけかもしれない。それよりも未知の中でもがいていた時の方がお客さんはその人のことを好きになったりする。未知は違和感としてやってくる。その違和感の中で動けるかどうかが即興できるかどうかということ。

今回ひさしぶりに「スポンテイニアス」ということにまっすぐに向き合ってみて、「本当にスポンテイニアスになることは本当に難しいことなのだ」と改めて実感しました。そしてそれはまだまだ探求できることがあるということであり、面白いことだと思います。

来週6月25日(日)はアレクサンダーテクニークとインプロのワークショップです。来週はアレクサンダーテクニークの力を借りながら、どうしたら未知へと進めるのかについてさらに深いところまで進んでいきたいと思います。まだ参加者を募集していますのでご興味のある方はどうぞお越しください。どうぞよろしくお願いします。

1985年横浜生まれ。東京学芸大学に在学中、高尾隆研究室インプロゼミにてインプロ(即興演劇)を学ぶ。大学卒業後は100を超えるインプロ公演に出演するほか、全国各地において300回を超えるワークショップを開催している。2017年にはアメリカのサンフランシスコにあるインプロシアターBATSにてワークショップおよびショーケースに参加。またアメリカのインプロの本場であるシカゴにも行き、海外のインプロ文化にも触れる。 →Twitter