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演技のためのインプロワークショップ

「演技のためのインプロワークショップ」は終了しています。インプロに興味のある方はベーシック・インプロワークショップへお越しください。

インプロとは即興演劇のことです。台本も設定も役も決まっていないところから、プレイヤーたちはお互いを受け入れあいインスパイアしあいながらシーンを生み出していきます。→インプロとは

このワークショップではインプロワークショップの中でも「演技(Acting)」にフォーカスしていきます。「演じる」ことを深めることでインプロを探求し、「インプロ」を深めることで演じることを探求していきます。ご興味のある方はどうぞご参加くださいませ。

演技のためのインプロワークショップ

スケジュール

演技のためのインプロワークショップ

日時
2017年9月1日(金)~11月24日(金)までの毎週金曜日19:00~21:45
※11月3日(金)はお休みです
場所
目黒駅近くの会場(お申し込みいただいた方にお知らせ)
対象
演技経験者でインプロに興味がある人・インプロ経験者で演技に興味がある人
参加費
1回3,000円(25歳以下2,000円)
定員
各回10名
講師
内海隆雄
申し込み
ページ下部のフォームよりお申し込みください。
これまでのテーマと今後のテーマ(テーマは約5日前に決まります)

9月1日
キース・ジョンストンのインプロの基本的な考え方→ふりかえり
9月8日
目的を達成する(スタニスラフスキー・システムやメソッド演技的な考え方)→ふりかえり
9月15日
がんばらない(「がんばる」ことは演技を悪くする)→ふりかえり
9月22日
身体的に演じる(今ここにいること・身体を変容させること)→ふりかえり
9月27日
待つ(何もしないことは何かをすることと同じくらい重要なこと)→ふりかえり
10月6日
ニュートラル(自分を空っぽにする・バランスの取れた状態を探求する)→ふりかえり
10月13日
反応する(反応できるように。しかし過剰反応にはならないように。)→ふりかえり
10月20日
行動する(Acting is Doing.)→ふりかえり
10月27日
可能性を広げる(「普段の自分」とは違う行動を探求する)→ふりかえり
11月10日
コントロールを手放す(動かすのではなく動かされる)→ふりかえり
11月17日
一瞬一瞬に生きる(反応すること(Reaction)を重視したインプロ)→ふりかえり
11月24日
物事を進める(行動すること(Action)を重視したインプロ)→ふりかえり

実際にはどのようなことをするのか

このワークショップではインプロのゲームやシーンワークを通して演技(Acting)について学んでいきます。ここではワークショップの中で行うゲーム・ワークをいくつか紹介します。

主人と召使い

2人組になり、主人役と召使い役に分かれます。主人と召使いはお互いをベストパートナー(これまでで最高の召使い・これまでで最高の主人)だと思っていますが、少しでも主人が機嫌を損ねると持っている風船で召使いを叩きます。召使いを叩いた主人はすぐに召使いに謝り、また元の状態に戻ります。(説明だけだとよく分からないかもしれませんが、実際にやってみると非常に面白いゲームです。)

「目の前のパートナーをベストパートナーだと思うこと」「自分自身に正直であること」を学ぶゲームです。スラップスティック・コメディですので、話の内容はほとんどありません。しかし「ベストパートナー」と「自分に正直」が両立していれば話の内容はなくてもゲームは成立します。これらはインプロを行う時の基本的な考え方であり、同時に演技にも役立つ考え方です。

目的カードゲーム

2人のプレイヤーと1人のディレクターによって行うシーンゲームです。プレイヤーはそれぞれ「好かれたい」「尊敬されたい」「後悔させたい」などの目的が書かれたカードをランダムに選び、シーンの中でキャラクターとしてその目的を達成しようとします。ただし、お互いに相手の目的は知りません。ディレクターは双方の目的達成が可能なシーンを設定します。

スタニスラフスキー・システムやメソッド演技で重視される「目的を達成する」ことを学ぶゲームです。また、その過程で「目的を具体的にすること」「目的を達成する方法を見つけること」「目的を達成する理由を見つけること」「目的を達成するための障害を用意する(取り除かない)こと」など、目的達成に関して総合的に学ぶことができます。

クロサワインプロ

2人のプレイヤーと1人のディレクターによって行うシーンワークです。その名前の通り黒澤明の映画にインスパイアされています。極限的なシチュエーションを用意し(例:15歳の娘が妊娠したことを親に告白する)、十分な間を取ります。そして間を取ったら会話(Talk)ではなく行動(Acting)をします(例:娘を病院に連れて行こうとする)。

「そのシチュエーションに置かれたその人物がどのような行動を取る可能性があるか」を探求するワークです。それは同時に「Acting」とは何かについて探求していくことでもあります。シンプルですが非常に印象的なシーンを作ることができます。演技に限らず演劇的なセンスを磨くためにも有効なワークです。

ワークショップではこれらのゲーム・ワークをその時々の状況によって組み合わせていきます。ご興味のある方はどうぞワークショップへお越しください。