9月28日(土)ベーシック・インプロワークショップふりかえり

昨日はベーシック・インプロワークショップでした!参加してくださったみなさま、どうもありがとうございました。

今回のテーマは「相手にいい時間を与える(Give your partner a good time)」でしたが、結果としてインプロで大事なことを大まかに全てさらうことができた回だったと思います。以下ワークショップのふりかえりです。

シアターゲームには生き方が表れる

シアターゲームをすると、その人の生き方が表れると思います。特に困難に出会った時のその人のあり方が表れます。ある人は萎縮するかもしれないし、ある人は戦おうとするかもしれないし、ある人は作戦を練りだすかもしれません。

しかしインプロでは「ただ楽しむ」ことが大事です。そしてそれが一番難しかったりします。そこに恐怖や義務感があると、ただ楽しむことはできないからです。

たくさんチャレンジして、フィードバックを得る

今回のテーマは「相手にいい時間を与える」でしたが、何が相手にいい時間を与えるかは実際にやってみないと分からないものです。「これはいける」と思ったものが全然相手に響かなかったり、意外なものがすごく響いたりします。

だからとりあえずチャレンジしてみて、相手の反応を見て、それによって自分を変える。その循環が相手にいい時間を与えることになるのだと思います。そしてインプロをすることは、その循環のどこに滞りがあるのかを発見する手がかりになります。今回のワークショップでは参加者それぞれの滞り場所が明らかになっていきました。

がんばらない of がんばらない

いい時間を与える側にとってチャレンジすることが大事なのだとしたら、それを受け取る側は正直でいることが大事だと思います。フィードバックが正確でないと、与える側は何を変えていけばいいのかが分からなくなってしまうからです。

何かを頑張っているときには正直でいることが難しくなります。インプロにおける「がんばらない」とは、「いつもどおり」ではありません。普段から頑張っていることに気づいて、さらにやめていくような学びです。今回は参加者がそれに気づく場面がたくさんあり、とても豊かな学びの時間になったと思います。

今回のワークショップでやったゲーム

・名前を呼ぶ
・オシム式パス回し
・ふきん・ぞうきん・モップ
・元気が出るゲーム
・イス取り鬼
・ボックス席のシーン
・パークベンチのシーン
・主人と召使い

次回のベーシック・インプロワークショップは10月26日(土)に荻窪で行います。次回は「安全な場所を作る」をテーマに進めていきます。今回参加してくださった方もどうぞ引き続きご参加ください。各回完結ですので、次回が初めての方でも大丈夫です。みなさまのご参加をお待ちしています!

1985年横浜生まれ。東京学芸大学に在学中、高尾隆研究室インプロゼミにてインプロ(即興演劇)を学ぶ。大学卒業後は100を超えるインプロ公演に出演するほか、全国各地において300回を超えるワークショップを開催している。2017年にはアメリカのサンフランシスコにあるインプロシアターBATSにてワークショップおよびショーケースに参加。またアメリカのインプロの本場であるシカゴにも行き、海外のインプロ文化にも触れる。 →Twitter