パフォーマンス・インプロワークショップに向けて

9月・10月の水曜日に行うパフォーマンス・インプロワークショップの申し込み締切が明日となりました!
https://improsophy.jp/performance-impro/

このワークショップでは各々がチャレンジをして成長していってほしいと思っています。そしてもちろん、僕自身もチャレンジをして成長していきたいと思っています。

今回のワークショップでの僕のチャレンジは「一人ひとりと向き合う指導」です。

インプロの指導者には様々なタイプがあります。熱いコーチのような指導者もいるし、気さくなお兄ちゃんのような指導者もいるし、落ち着いた先生のような指導者もいます。

僕はこの中では「先生っぽい」と言われるタイプです。もともと東京学芸大学に通っていて教員を目指していたし、大学4年間は集団塾でのアルバイトをかなり熱心にやっていたのでそういう振る舞いが身についたのだと思います。(それ以前からそういう素養があったような気もします。)

僕の指導者としての長所は理論的な説明ができることだと思います。先日もワークショップの参加者から「これまで漠然と感じていたことを説明してもらえてすっきりした!」という感想をもらいました。また、「こういう場面ではどうしたらいいか?」という具体的な問題に対してもディレクションすることができます。

反対に、僕の指導者としての短所は一人ひとりに向き合うことだと思います。「一人ひとりの話をじっくり聞いて、そうしているうちに自然といい方向に向かっていく」という指導は僕が苦手としているところです。

もちろん、ワークショップでは一人ひとりの様子を見ていないわけではありません。むしろ同業者(ワークショップファシリテーター)からは「みんなの様子をすごくよく見ていますね」と言われることが多いです。

しかしそこで一人ひとりに対して直接介入するのではなく、ゲームやディレクションなどで間接的に介入していくというスタイルを僕は取っています。(これはキース・ジョンストンの指導スタイルとも言えます。)

僕のワークショップは「魔法をかけられたようだった」と言われることがありますが、それはこのような指導スタイルによるものです。

僕は基本的にこのような指導スタイルが好きです。しかし一方で、一人ひとりに向き合う指導の良さも知っていますし、そういう指導に対する憧れもあります。そこで今回のワークショップではそれにチャレンジします。

そして参加者がインプロバイザーとして、俳優として、ひとりの人として、より良い人生になるお手伝いしていきたいと思っています。

ご興味ある方はどうぞ飛び込んでみてください。今回が初インプロショーの方もいらっしゃいます。ともにチャレンジして成長していきましょう。
https://improsophy.jp/performance-impro/

みなさまの参加をお待ちしています。どうぞよろしくお願いします!

1985年横浜生まれ。東京学芸大学に在学中、高尾隆研究室インプロゼミにてインプロ(即興演劇)を学ぶ。大学卒業後は100を超えるインプロ公演に出演するほか、全国各地において300回を超えるワークショップを開催している。2017年にはアメリカのサンフランシスコにあるインプロシアターBATSにてワークショップおよびショーケースに参加。またアメリカのインプロの本場であるシカゴにも行き、海外のインプロ文化にも触れる。 →Twitter